港湾技研資料

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汚でいの処理処分における有害物質等の特性試験

港湾技研資料 NO.0341 1980.06

執筆者中園嘉治,加藤英夫,増田勝人
所属機材部

要旨

 海底にたい積したへどろをしゅんせつ埋立する場合、へど
ろのかく拌、埋立地における余水の外海への放出あるいは埋
立護岸からの汚染物質の浸出による二次汚染を防止するに当
って、汚染物質の挙動を知るために、ここではPCB、水銀
、りん、窒素の4種の物質について、たい積へどろの粒子径
に対する濃度分布、懸濁液の砂層ろ過に伴う特性、土粒子と
の付着性について明らかにした。            
 その結果、1)PCBと水銀は土粒子と強く付着している
。2)水銀は10μm以上の粒子群においては、粒径の小さ
い土粒子に高濃度で含有されているが、その増加傾向はゆる
やかである。3)へどろの埋立護岸の腹付材を通して、水銀
,PCBの浸出はほとんどない。4)PO4−Pは適当な凝
集剤を添加すれば除去できるが,へどろの懸濁液を砂でろ過
しても除去できない。5)PCBはへどろの成因によっては
,粗大土粒子に高濃度に含有されることがある。が明らかと
なった。                       


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