港湾技研資料

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鹿島港北海浜直立消波護岸の波圧観測データ解析

港湾技研資料 NO.0350 1980.06

執筆者谷本勝利,高橋重雄,鈴村諭司
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 鹿島港北海浜埋立護岸の多孔壁式ケーソンに取り付けられ
た波圧計のデータを解析し、このケーソンに働く波圧の特性
について以下の結果を得た。              
1)ケーソンに波が作用するときは、通常まず多孔壁前面に
 作用し、遊水室後壁や底面、多孔壁後面の順で作用する。
2)しかしながら、多孔壁前面の波圧と遊水室内の波圧では
 、どのような位相差もありうる。ただし、遊水室内での各
 面の波圧の位相差は小さい。             
3)波圧のピーク値はレーリー分布に近いひん度分布をする
 。ただし遊水室内では平均値付近のひん度が高い。   
4)多孔壁前面で大きな波圧であっても遊水室内ではそれほ
 ど大きな波圧とはならない。波が重複波的ならば多孔壁前
面での波圧は0.7woH程度であり,遊水室内でもこの程
度の波力が生じる。                  


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