港湾技研資料

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波の回折と港内波高分布に関する研究

港湾技研資料 NO.0367 1981.03

執筆者高山知司
所属海洋水理部 (波浪研究室)

要旨

 開口防波堤および島堤による波の回折に関して厳密解と近
似解を導き、厳密解と比較することによって近似解の適用範
囲を明確にするとともに、規則波による模型実験によってこ
れらの理論解の妥当性を確認した。そして、計算が容易な近
似解を用いて、海の波のような不規則波に対する回折波の計
算法を示し、単一方向不規則波による模型実験でこの方法の
適用性を確認した。                  
 以上の結果を参考にして、港内における多重反射も考慮し
た港内波高の計算法を提案した。模型実験や現地港内波浪観
測結果と比較を行うことによって、本計算法の推算精度を検
討した。                       
 砕波が来襲する場合について波の回折に関する模型実験結
果から,破波の場合には港口部における実測スペクトルをそ
のままの形で用いるのではなく,一旦,Bretsch−n
eider型のスペクトルに直して計算する必要があること
を明らかにした。                   


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