港湾技研資料

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熱海レクリェーション海浜造成に関する模型実験

港湾技研資料 NO.0370 1981.03

執筆者木村久雄,佐藤昭二
所属海洋水理部

要旨

 熱海市では、都市開発に伴なって消失した砂浜を復活すべ
く、お宮の松で知られる東海岸町前の海岸線に人工海水浴場
が計画されている。このため、熱海市の依頼により海浜安定
や海水交換等の観点から、当海岸に適した養浜形状および構
造物配置について実験を行った。            
 本報告は、この熱海海岸の模型を水平1/200、鉛直1
/100の縮尺で作り、そして固定床による潮流拡散および
移動床による漂砂実験結果を述べたものである。     
 まず潮流拡散実験では、現地の現象に近づけるため潮汐の
干満に伴なう潮流変動に加え、夏期の条件に対応する比較的
小さなうねりも取り入れた。一方漂砂実験では、予備実験を
通して現地の海底地形変化を再現できるような実験波の緒元
を決定した。                     
 潮流拡散実験では,流れ分布や染料の拡散を詳細に測定し
た。また漂砂実験では.移動砂として細砂を用い,その上に
突堤等を種々に配置して養浜地形の波による変化を調べた。
 以上の実験結果に基づき最適な養浜形状および構造物配置
計画を提案した。                   


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