港湾技研資料

一覧へ戻る

粘性土層の振動性状

港湾技研資料 NO.0376 1981.06

執筆者稲富隆昌,黒川誠
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 港湾構造物を軟弱地盤上に建設する機会が多くなってきた
。振動台を用いた模型振動実験から粘性土地盤と構造物の相
互作用を評価するには、事前に実験槽内の粘性土層のみの挙
動を調べ、実験槽の壁の影響、実験に用いる底拘束圧下の粘
性土の動的材料非線形特性更には振動実験結果を評価する解
析手法について考察する必要がある。本研究で得られた主な
結論は次のとおりである。               
1)実験槽内の粘土層は、台加速度が大きくなると共に、共
振々動数及び加速度応答倍率の低下がみられ、粘土が非線形
性材料であることがわかった。また、実験に用いた底拘束圧
下の粘土の材料非線形特性を明らかにした。       
2)粘土層は実験槽の壁の影響を受けて振動することがわか
った。                        
3)粘土の材料非線形特性を等価線形化手法で表現した等価
線形振動解析手法で,実験槽内の粘土層の拳動を評価できる
ことがわかった。                   


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.