港湾技研資料

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ポンプ浚渫船の動揺時浚渫特性に関する模型実験

港湾技研資料 NO.0385 1981.06

執筆者岡山義邦,浜田賢二,村上幸敏
所属機材部 (流体輸送研究室)

要旨

 大深度荒天用としてのセミサブ型浚渫船設計上の基礎資料
を得るために、ラダーベースが振動により上下動しながらス
イングする場合の浚渫特性を模型実験によって調べた。主な
結論は以下のとおりである。              
 (1)振動時の含泥率は、スイング速度、土厚の増加とと
もに増大するが、スイング速度を基準とすれば、非振動時よ
りも一般的に高くなる。これは振動によるカッターヘッドの
土中速度増加の影響である。              
 (2)振動時の掘削断面積は、振動周期が2秒以下のよう
に短い場合には非振動時よりも大き目になる。      
 (3) 振動時のカッタートルクは、ヘッドの上下動に合
わせて減増し、その値は周期が長くなるにつれて減少する。
また振幅が大きいほど大である。            
 (4) 振動時の土面からの鉛直方向反力は,カッターヘ
ッド上下動につれて周期的に変化し,このパターンは振幅や
周期に無関係である。                 


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