港湾技研資料

一覧へ戻る

歩行式作業船の脚の底面に作用するせん断力と地盤反力の模型実験

港湾技研資料 NO.0392 1981.09

執筆者岩崎峯夫,秋園純一,轟達夫
所属機材部 (作業船研究室)

要旨

 今後の港湾工事に必要となることが予想される大深度荒天
用作業船の一型式として、ジャッキアップ型作業船について
、歩行時に脚に作用する力に足跡が与える影響を調べるため
、模型脚を用いて着底実験を行った。          
 模型脚直径、足跡とつぎに着底する模型脚の距離、足跡の
深さ、砂地盤の締固め方を変化させた種々のケースについて
の実験結果から、(1)垂直応力は模型直径による差は少い
。(2)せん断応力は足跡からの距離が模型脚直径の6/4
〜8/4のとき最大となり、足跡が深いほど大きくなる。(
3)最大せん断力は足跡を作ったときの最大垂直力の0.1
3倍程度である。(4)垂直力の着力点の偏心量の最大値は
、模型脚直径の0.3倍程度である。(5)垂直力の着力点
の偏心による曲げモーメントの最大値は,足跡を作ったとき
の最大垂直力と模型脚直径の積の0.1倍程度である。とい
う結論を得た。これらの結果は,実機の設計の際の基礎資料
として役立つことが期待される。            


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.