港湾技研資料

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両振り繰返し荷重を受けるPCはりの力学的性質および接合部の影響

港湾技研資料 NO.0397 1981.09

執筆者森好生,大即信明,下沢治
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 この研究は、PCはりの力学的性質に及ぼす両振り繰り返
し荷重および接合部の影響に関する実験および考察を行い、
港湾構造物に用いるPC部材の限界状態設計法について検討
するものである。                   
 種々の載荷パターンを受けるPCはりの曲げ試験を行い、
次の結論が得られた。                 
1)単一部材の断面耐力は、PC標準示方書に準じた計算に
よって載荷パターンにかかわらず安全側に算定できる。しか
し、接合部を有するはりの耐力はやや小さく、計算値を低減
する必要がある。                   
2)PCにも残留ひびわれがあり、設計上考慮する必要も生
じる。また、接合部のひびわれ幅は、ばらつきが大きく,接
合部にはひびわれを生じさせないのが望ましい。     
3)繰り返し荷重による鋼材ひずみがおよそ800以下であ
れば,ひびわれ幅,ひずみが急激に増加することはない。 


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