港湾技研資料

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RC構造物の動的非線型解析法の事例研究

港湾技研資料 NO.0402 1981.12

執筆者清宮理,L.G.Selna
所属構造部

要旨

 RC構造物の耐震性の検討の一課題に、構造物部材の動的
非線型特性の把握がある。武田によって既に提案されている
荷重と変形との非線型特性の関係(履歴現象)を実在のRC
構造物(6階建の建物)に適用してその妥当性の評価を行っ
た。建物は、1979年10月に米国カリフォルニア州南部
で発生した地震によって被害を受けた。その際地震応答観測
によって加速度記録が取得された。地表面から加速度記録を
入力した動的応答解析では、計算値と実測値とが良い一致を
見なかった。しかし地表面以外の箇所でも取得された加速度
記録をも入力とした場合、両者は良く一致した。したがって
、ここでのRC部材の非線型特性は、ある程度の現実性を有
するが、動的応答解析に用いるには更に検討の余地があると
判断された。                     


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