港湾技研資料

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港湾鋼構造物の腐食調査(昭和53〜昭和56年調査)

港湾技研資料 NO.0413 1982.03

執筆者善一章,阿部正美
所属構造部

要旨

 鋼管杭を使用した杭式及びセル式構造物の腐食調査を主と
して行い、矢板式構造物については干潮時に観察する簡易調
査をおもに行った。このほか、さび層除去のマクロ腐食に及
ぼす影響をみるために野外水槽実験を行った。      
 調査結果は、次のとおりである。           
 (1)鋼管杭の腐食傾向は、MLWL直下部の腐食速度に
よって3とおりに大別される。             
MLWL直下部の腐食速度は、著しい場合、1?/yr程度
で有り、著しくない場合は0.1?/yr程度または0.1
?/yr以下であった。                
 (2)H杭及びプレート材では、MLWL付近の腐食速度
は著しい場合、3?/yr程度であった。        
 (3)鋼矢板については,先の調査結果と同様に腐食傾向
が見られた。                     
 (4)海水中鋼材面のさび層除去は,マクロ腐食速度を増
大させる。                      


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