港湾技研資料

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二重横スリット消波ケーソンの部材に働く波力について

港湾技研資料 NO.0416 1982.03

執筆者谷本勝利,小島朗史,鈴村諭司
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 大水深でかつ波浪条件の厳しい外海において適応できる消
波ケーソンの一型式である二重横スリットケーソンが、釜石
港口防波堤として取り上げられるに際し、その部材に働く波
力を実験的に明らかにし、設計部材波力としてとりまとめた
。このケーソンは透明壁として前面と中間に二重横スリット
壁を設けたもので、さらに遊水室の隔壁も横スリット壁とし
たものである。                    
 前面横スリット壁には衝撃的な波力が働くことがあり、最
大20tf/?程度、2.0W0H程度となるほか、各部材
に働く最大波力分布を設計波力として示した。      
 また、ケーソン全体に働く水平合波力は、前面スリット壁
での水平力が最大の時に較べ、遊水室奥壁の水平力最大の時
の方が大きい。そして,この自遊水室底版に働く下向きの波
力は消波部基部ケーソン底面の働く揚圧力よりも大きく,消
波部のみの鉛直合波力は下向きに働くと考えて良い。   


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