港湾技研資料

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石炭灰溶出液に関する室内実験

港湾技研資料 NO.0432 1982.09

執筆者荘司喜博,富樫浩一
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 石炭灰を海面埋立処分する場合に発生する、アルカリ性の
溶出液に関する影響評価に必要な知見を得るため、フライア
ッシュの溶出液に関する室内実験を行った。実験の内容は、
溶出液を海水で希釈した場合、放置して空気に接触させた場
合、砂ろ過した場合などにおけるpHの変化と、フライアッ
シュの透水係数を把握しようとするものである。その結果、
溶出液の海水による来釈効果の特徴と大きさ。空気中の炭酸
ガスによるpH低減効果があるため、現地においてその効果
が期待できるが一方では室内実験を行う場合にはその影響を
考える必要があること。砂ろ過の初期においてpH低減効果
がみられること。フライアッシュの透水係数のオーダー的数
値と、海水中に放置しておくと透水係数が変化し、小さくな
ること。−などがわかった。              


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