港湾技研資料

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係船岸におけるたわみ性控え工の設計法に関する研究

港湾技研資料 NO.0439 1983.03

執筆者松並仁茂
所属設計基準部

要旨

 最近の大地震において、矢板式係船岸のたわみ性控え工の
破災が、他の控え工に較べて特に著しかった。これは結局は
、控え工の設計法に問題があるものと判断されるのであるが
、これに対し、いまだに有効な解決法が見出されていない。
そこで、本研究は従来の計算方式を改訂し、新たに地震時の
たわみ性控え工の設計法を提案するもので、その主な内容は
次のとおりである。                  
 (1)解析が容易で実用的な新しい杭の基本式を導き、こ
の式の特徴について解明した。             
 (2)杭の横抵抗式における横方向地盤反力係数を野外実
験の結果から抵抗土圧に関連させて整理し、設計資料として
示した。                       
 (3)係船岸のたわみ性控え工の地震時の設計のために,
粘性土の粘着力および壁面付着力を考慮した地震時土圧式を
導き,根入れ部が粘性土地盤内ににある矢板護岸の模型振動
時を行い,本式の妥当性を確かめた。          


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