港湾技研資料

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液状化が海底パイプラインの応力度に及ぼす影響

港湾技研資料 NO.0441 1983.03

執筆者南兼一郎,清宮理,土田肇
所属構造部 (沈埋構造研究室)

要旨

 海底地盤に埋設されたパイプラインの周辺の地盤が地震等
により液状化する場合、パイプラインは浮力により海底面に
向け浮上する。パイプライン軸に沿った地盤が全域にわたっ
て液状化する場合には、パイプに大きな応力度は生じない。
しかしパイプラインの一部が掎束されていたり、周辺地盤内
で液状化する部分としない部分とが存在する場合等には、パ
イプに大きな応力度が生ずる可能性がある。本資料では液状
化する範囲、パイプの剛性、掎束条件等の要因がパイプの応
力度に与える影響について、数値計算によって調べ、その結
果について考察を行う。数値計算結果によると、パイプの応
力度は、液状化する範囲、埋設深さ、パイプの諸元に主に支
配される。しかし液状化している地盤に隣接している地盤の
力学定数の影響は小さい事等が判明した。        
 本資料で得られた成果は、海底パイプラインの地震時の安
全性の評価に際しての参考となる。           


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