港湾技研資料

一覧へ戻る

傾斜堤上部工およびブロック式混成堤に働く波力

港湾技研資料 NO.0450 1983.06

執筆者谷本勝利,小島朗史
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 傾斜堤上部工に働く波力およびブロック式混成堤の各段下
面に働く揚圧力について、水理模型実験を実施して検討した
。                          
 傾斜堤上部工には条件によって強大な衝撃砕波力が作用し
、その対策工法として十分な消波工の設置が非常に有効であ
ることが明らかとなった。また、この場合の水平波力、揚圧
力の算定を提案した。これは消波ブロック被覆堤の波力算定
における合田式を準用する方法と同様な方法に寄るものであ
る。とくに、基面が水面付近にある場合の波圧低減率λを実
験結果に基づいて定式化し、また揚圧力の作用範囲が基面が
静水面よりある程度高くなると底面幅よりも小さくなるにし
たものである。                    
 ブロック式混成堤の中間各段での揚圧力は後端で0となる
三角形分布で,前端における揚圧力強度はその高さの水平波
強度にほぼ等しく,揚圧力の算定において合田式の波圧係数
α2の効果を考慮すべきことを示した。         


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.