港湾技研資料

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駿河湾における長周期波の特性

港湾技研資料 NO.0451 1983.06

執筆者広瀬宗一,高橋智晴,菅原一晃
所属水工部

要旨

 本稿は、田子の浦港における昭和43年から昭和53年迄
の11年間長周期波計による観測データを用いて、田子の浦
を中心とした駿河湾における長周期波の出現特性をとりまと
めたものである。本稿の結果を要約すると以下のようになる
。                          
 (1)田子の浦で観測される長周期波のスペクトル形は風
波の延長としてとらえることができる。         
 (2)田子の浦に出現する周期約90秒の長周期波のエネ
ルギーは、駿河湾に来襲するうねりのエネルギーのほぼ3/
2乗に比例する。                   
 (3)田子の浦で観測される長周期波の周期は来襲するう
ねりが構成するenvelopeの周期に等しく、この波速
はうねりの群速度とほぼ等しい。            
 (4)田子の浦で観測される波浪のスペクタル形状は,御
前崎の波浪のスペクトル形状とほぼ相似である。     
 (5)駿河湾のセイシュの基本振動の周期は20〜25で
ある。                        


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