港湾技研資料

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粘性土地盤の偏心傾斜載荷実験

港湾技研資料 NO.0492 1984.06

執筆者冨田幸晴,高橋邦夫
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 偏心傾斜荷重を受ける粘性土地盤り支持力について検討す
るために模型実験を行った。実際的に実験可能な軟弱な模型
粘土地盤では、設計で用いられている円形すべりのような全
体破壊は起こらず、局部破壊が連続して発生することが認め
られた。この様な意味も含めて、本模型実験には、実物との
相似性の上で問題があると思われるが、単純な鉛直載荷実験
と偏心傾斜載荷実験とを同一地盤で実施して、その結果を比
較することにより、次の結論を得た。鉛直載荷実験の結果、
支持力係数として降伏時で2、最終時で2.5、程度の値が
得られた。偏心傾斜載荷実験では、計算上の端趾圧を鉛直支
持力で無次元した値は、荷重の偏心量及び傾斜量に依存する
が、荷重の傾斜量を無視した平均地盤反力を鉛直支持力で無
次元化した値は,むしろ荷重の偏心量及び傾斜量に依存しな
い結果となった。                   


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