港湾技研資料

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斜め入射波に対する曲面スリットケーソンの反射および部材波力特性に関する実験的研究

港湾技研資料 NO.0493 1984.06

執筆者谷本勝利,吉本靖俊
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 斜め入射波に対する曲面スリットケーソンの反射率は、隔
壁の影響が大きくないときには波の進行方向にみた消波部の
幅によって変化し、これが有義波周期に対する波長の10%
〜25%になるときに反射率は極小となる。       
 曲面スリットケーソンでは遊水室内に衝撃波圧が発生する
が、この波圧は斜め入射波に対しては急に小さくなる。また
、遊水室内で隔壁の英気用を受けないところでは、通常の混
成堤のように波向きによる直接的な波圧の減少もあり、その
ような所では、入射角が増すにつれ波圧は大きく減少する。
しかし、隔壁の影響をうける所では入射角が0°〜15°に
かけて衝撃波圧が減少したのちは、入射角が増しても波圧は
大きく減少しない。                  
 以上の結果を基に,曲面スリットケーソン部材に作用する
設計波圧の低域係数を提案した。また,通常のケーソンに隣
接する場合について,これによる曲面スリットケーソンの波
圧への影響を検討した。                


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