港湾技研資料

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日本海中部地震による秋田港の貨物流動の変化と経済被害(その1)

港湾技研資料 NO.0497 1984.09

執筆者米澤朗
所属設計基準部 (計画基準研究室)

要旨

 港湾施設の地震被災を原因とする物流機能の低下は、従来
より港湾を利用している数多くの産業に各種の経済的な被害
を及ぼす。しかしながら経済被害の発生メカニズムが十分に
解明できていなかったことを理由に、この種の調査は全く行
われていなかった。                  
 本研究では、経済被害の発生メカニズムを明らかにし、そ
の調査方法を立案した。さらに昭和58年5月26日の『日
本海中部地震』により秋田港に発生した、地震直後から昭和
58年10月までの経済被害について、現地調査によりとり
まとめた。                      
 調査の結果、輸送ルートの変更により11,000万円、
秋田港内の利用施設の交換出荷により1,000万円,大型
船の入港隻数の減少により600万円の経済被害があったこ
とが判明した。                    
本成果は今後の港湾の被災施設の復旧計画策定に利用できる
。                          


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