港湾技研資料

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大阪湾泉州沖海底地盤の工学的性質(その2)物理的性質・厚密特性・透水性

港湾技研資料 NO.0498 1984.09

執筆者石井一郎,小川富美子,善功企
所属土質部 (土質調査研究室)

要旨

 関西国際空港建設に伴い大阪湾泉州沖海底地盤の工学的性
質を総合的に評価することを目的として、各種の土質調査及
び土質試験が実施された。泉州沖周辺の海底地盤は、軟弱な
粘土層の下に雨水砂礫層を狭んだ洪積粘土層が数100メー
トルの厚さで堆積している。空港島建設の際、埋め立て盛土
荷重による地盤応力は、埋立面積が広大なことから数100
メートルの深度まで伝播することが予想され、従来あまり問
題とされなかった深層部の洪積層の土質特性を把握する必要
がでてきた。                     
 このような背景から、同地盤より不撹乱採取した沖積層及
び洪積層の試料について各種の特殊な土質試験を実施した。
本資料は、これらの試験のうち、物理試験、高圧圧密試験,
長期圧密試験,透水試験,室内ベーンせん断試験及び鋭敏比
試験について取りまとめを行ったものである。      


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