港湾技研資料

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大水深波浪制御構造物に関する水工的研究(その1)−透過性構造(海底設置型)の反射および伝達特性に関する不規則波実験−

港湾技研資料 NO.0516 1985.03

執筆者谷本勝利,吉本靖俊,高橋重雄
所属水工部 (防波堤研究室)

要旨

 大水深海域にて巨大な波浪を制御し、適度に静穏な海域を
経済的に造成することを目的とした波浪制御構造物として、
海底設置型の水平板付立体骨組構造、上部半円形断面構造、
透過壁式二重セル構造を考案し、これらの反射、伝達特性を
実験により検討した。                 
 水平板付立体骨組構造は基部ケーソン上に水平板を骨組部
材で支える構造であり、水平波力が小さい、流れを阻害しな
いという特長がある。伝達率は水平板の幅と設置水深により
変化し、周期の変化に対して極小値を持つ。       
 上部半円形断面構造は基部ケーソン上に通水部を設け、静
水面付近を安定性に優れた半円形断面とした構造である。伝
達率は天端高と通水部の開口比によって決まる。     
 透過壁式二重セル構造は基部ケーソン上を二重円筒構造と
し,静水面付近に透過性を持たせた構造である。伝達率は透
過壁の開口比によって個となる。            
 スペクトル形状,有義波周期の変化についても検討した。


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