港湾技研資料

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コンクリート舗装目地の荷重伝達特性に関する比較試験

港湾技研資料 NO.0521 1985.06

執筆者八谷好高,佐藤勝久,田中孝士
所属土質部 滑走路研究室

要旨

 コンクリート舗装の合理的な目地構造を研究開発する一環
として、従来から用いられている目地構造ならびにそれらを
改良したいくつかの目地構造の力学的性状を調べるために、
試験舗装を製作して載荷試験を実施した。その結果、次のこ
とが明らかにされた。(1)目地の開口や繰り返し載荷によ
る目地の荷重伝達機能の低下の程度は目地構造によって異な
るが、これは荷重伝達率で定量化できる。(2)かぎ型目地
等せん断力による荷重伝達を期待している目地では、凹凸部
の応力集中による破壊の危険性が高いが、これはかぎの形状
を改良することにより大幅に軽減できると考えられる。(3
)従来型のかぎとスリップバーを併用した目地は、十分な機
能が発揮できず、適切な目地にはなり得ない。またキャップ
付きスリップバー目地は荷重伝達機能の面で問題がある。 
(4)かぎの形状を改良していくことによれば,合理的な目
地構造を開発できる可能性が大きいと考えられる。    


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