港湾技研資料

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沈下地盤中の単杭の挙動に関する実験的研究

港湾技研資料 NO.0533 1985.09

執筆者高橋邦夫
所属土質部 基礎工研究室

要旨

 沈下地盤中に存在する杭に関する大きな問題として、直杭
に対するネガティブフリクションと斜杭に対する曲げがある
。この二つの問題を解析、検討するための方法をそれぞれに
対して提案するとともに、都合4回の室内実験及び実大実験
によって現象を詳しく調べるという実験的研究を行った。ネ
ガティブフリクションについては、沢口の方法を一般化し簡
略化した近似計算法を提案し、手で計算できる簡易な計算法
であるにもかかわらず、中立点を考慮できる優れた方法であ
ることを、実験結果及び他の6例の現場計測結果により確か
めた。斜杭の曲げについては、ネガティブフリクションの場
合と異なり電子計算機を用いたできるだけ精密な解析法を提
案した。これは実際の多層の問題に適用可能な有効な方法で
あることを実験結果により確かめた。2回の実大実験におい
てはアスファルトコーティングの効果を調べたが、斜杭の曲
げに対しては不利という結果になった。         


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