港湾技研資料

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強制循環流による海水交換促進の水理模型実験−鹿児島湾模型による検討−

港湾技研資料 NO.0544 1986.03

執筆者村上和男,森川雅行,白井正生,佐藤英治
所属海洋水理部 (海水汚染水理研究室)

要旨

 閉鎖性の強い内湾域を浄化する手段として、強制循環流に
よる海水交換の促進法の検討を、水理模型実験およびボック
スモデルにより行った。                
 鹿児島湾の水理模型上で、湾奥部の海水交換を促進するた
めに、桜島東部の旧瀬戸水道部に水路を開削し、この水路に
水門を設けて、上潮時には開いて下潮時には閉じる(または
その逆)という操作を繰り返して一方向流を作り、湾奥部に
強制的に循環流を発生させた。             
 海水交換量は、湾奥部での物質の低減から滞留時間を求め
る方法と断面での流速と濃度の連続測定を行い、物質の断面
通過量を求める方法により算定した。また、ボックスモデル
により湾奥部の海水交換の算定を行い、海水交換に及ぼす潮
位振幅の影響,開削部の水路幅の影響などについて検討した
。                          
 これらの考察より,強制循環流による閉鎖水域の海水交換
に及ぼす影響が非常に大きいことが確認できた。     


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