港湾技研資料

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須崎港における津波に関する水理模型実験

港湾技研資料 NO.0549 1986.06

執筆者高山知司,平石哲也
所属海洋水理部 (波浪研究室)

要旨

 高知県西部の須崎湾は、過去幾度も大きな津波災害を受け
ている。そこで、津波に対する防災施設として、総延長14
20mの湾口防波堤が計画されている。本資料は、湾口防波
堤の津波に対する効果を検討したものである。まず、須崎湾
に来襲する可能性の最も高い南海地震津波を対象として実験
を行った。その結果、湾口防波堤を建設することによって、
湾内の最大津波高が、現況地形の場合と比較すると20〜3
0%程度減少することがわかった。また、防潮堤を越流する
波数が1/3以下になり、その越流量も非常に小さくなった
。                          
 次に、須崎湾へはチリ地震津波のように南海地震津波とは
周期の異なる津波が来襲する可能性もあるので、津波の周期
を変化させた場合について実験を行った。その結果,30〜
60の間では,津波周期が短いほど,湾口防波堤の津波に対
する効果が高くなることが確認できた。         


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