港湾技研資料

一覧へ戻る

コンクリートはり部材の水中における力学的特性に関する実験的研究

港湾技研資料 NO.0559 1986.09

執筆者大即信明,大越康史,横井聰之
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 コンクリートはり部材の水中における力学的特性が気中の
ものと異なることは定性的には知られていたが、定量的な検
討は少ない。                     
 本研究では、コンクリートはり部材の水中における力学的
特性の把握を目的とし、水中および気中において、はり部材
の静的および疲労試験を実施した。この結果を基に、気中と
の相対的な力学的特性を明らかとした。         
 この結果をまとめると以下のとおりである。      
(1)コンクリートはり部材の水中での静的な耐力は、気中
  のものと比べ、顕著な差はなかった(重な継手のない場
  合)。                      
(2)コンリクートはり部材の水中での疲労強度は、気中の
ものと比べ,10〜20%の低下がみられた。      
(3)重ね継ぎ手を有する張り部材では,水中での静的な耐
力および疲労強度ともに気中のものに比べ,約25%の低下
がみられた。                     


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.