港湾技研資料

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港湾鋼構造物におけるコンクリート被覆工直下の腐食について

港湾技研資料 NO.0560 1986.09

執筆者横井聰之,阿部正美
所属構造部

要旨

 港湾鋼構造物におけるコンクリート被覆工直下の腐食につ
いては、その実態はほとんど把握されていなかった。このた
め、実構造物の腐食調査および海水を使用した水槽実験を行
った。                        
 おもな結果は次のとおりである。           
(1)70例の腐食調査結果のうち12例がコンクリート被
  覆工直下の腐食が著しかった。そのうち1例を除いて他
  は河川に面しているか河川の流れこんでくるところにあ
  る構造物であった。                
(2)コンクリート被覆工直下の腐食が著しい事例における
  被覆工直下の腐食速度は0.2〜0.5?/yに分布し
  、このうち0.2〜0.3?/yが多かった。    
(3)水槽実験においては,モルタル被覆工直下と被覆工内
部との間にマクロセルはほとんど生じなかった。     


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