港湾技研資料

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地盤の一次元非線形地震応答解析

港湾技研資料 NO.0561 1986.09

執筆者稲富隆昌,横山育起,風間基樹
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 地盤の地震応答解析を実施する場合には、土の材料非線形
性を何らかの形で取り入れてやる必要がある。本報告では、
横浜港大黒ふ頭の軟弱地盤を対象にして、土の材料特性を(
1)線形,(2)Bi−Linear,(3)Tri−Li
near,(4)Hardin−Drnevich,(5)
Ramberg−Osgoodの各モデルにモデル化し、地
震応答解析を実施した。その結果、モデル化の際には、応答
計算で発生するひずみのオーダーに合ったモデル化が必要で
あること、不規則載荷時のMasing則を履歴法則として
使用すると、減衰定数のひずみ依存曲数を十分近似し得ない
ことなどが明らかにされた。しかしながら1×10−2程度
の範囲では、線形モデルを除いて各非線形モデルおよび等価
線形モデルで大きな差が見られなかった。        
 また,実地震記録を用いて検討したところ,計算結果は観
測結果とよい対応を示した。              


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