港湾技研資料

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港湾管理者財政の時系列推移

港湾技研資料 NO.0570 1987.03

執筆者金子彰,夏海松子,石渡友夫
所属設計基準部 (設計基準研究室)

要旨

 限りある地方財政の中で港湾が適切に開発、管理、運営さ
れるためには安定した港湾管理者財政であることが重要であ
る。このため、本研究において昭和46年度から58年度の
間わが国の重要港湾以上の各港湾の各港湾財政状況について
時系列推移を、港湾を規模別に5つに区分して相互の比較を
含めて検討した。結論としては?港湾管理者財政の状況は規
模別に全く異なる、?全体としてみれば港湾収入と管理費は
バランスしているが小規模な港湾はそうではない、?公債の
償還が急速に増加してきており財政規模の増加は必ずしも実
質的な規模の拡大を意味しなくなってきた、?公債の償還あ
るいは運営の赤字補てんといった義務的経費の増加から港湾
管理者財政は硬直化しつつある、?企業会計でみた損益は規
模により全く異なるが,いずれにせよ公債利子負担が大きく
経常赤字である。?港湾は大規模な港湾すら公営企業に比べ
ても経営は苦しい。                  


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