港湾技研資料

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構造物によるエアレーション効果比較模型実験

港湾技研資料 NO.0573 1987.03

執筆者堀江毅,細川恭史,三好英一,関根好幸
所属海洋水理部 (海水浄化研究室)

要旨

 構造物による消波現象にともなう曝気効果について、模型
実験を行い検討した。幅1m、長さ22mの二次元水路内に
1/30傾斜面自然海浜・曲面スリットケーソン堤・消波ブ
ロック積護岸堤の各模型を設置して実験に供した。各模型に
対し数種の規則波を作用させ、貧酸素水の溶存酸素濃度回復
状況の測定、曝気点に投入した染料の拡がりぐあいの観察、
作用波の波形の記録などを行った。この結果、再曝気係数に
ついては、消波構造物での値は自然海浜での値に対して1/
8〜1/2.5と小さく評価された。また、沖方向への溶存
酸素の拡がりを考慮して推算した値と、拡散の影響を無視し
得ると仮定して求めた値とを比較した結果、消波ブロック積
護岸堤で、実験開始直後の初期段階での値では、溶存酸素の
濃度差による拡散の影響は小さいことがわかった。さらに,
再曝気係数とエネルギー逸散との関係,および,反射率につ
いての考察を行った。                 


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