港湾技研資料

一覧へ戻る

沿岸波浪観測年報(1985)

港湾技研資料 NO.0574 1987.03

執筆者小舟浩治,菅原一晃,亀山豊,橋本典明,成田明
所属水工部 (海象観測研究室)

要旨

 運輸省港湾局関係機関における組織的な波浪観測は、19
70年4月(昭和45年度)から本格的な運用を開始し、前
10か年間は“波浪に関する拠点観測”、引き続く1979
年4月からは“沿岸波浪観測”として、統一的技術基準に則
して実施してきている。                
 本資料は、集中処理対象港全40港において取得された1
985年の波浪データを処理・解析した基本的な成果をとり
まとめたものである。                 
 1985年の年平均有義波高は、平年値と比べて全域的に
はわずかに高い。日本海沿岸では3、4月が低く、11月が
高かった。太平洋岸では1月と8〜10月が低く、2〜6月
が高いが、東海以西の8月は高い。本年の最大波は、6月下
旬〜7月上旬にかけて来襲した台風第6号時の潮岬における
H1/3=8.14mであり,この時浜金谷でH1/3=7
.30mがこれに次ぐものとして得られた。既往最大有義波
を更新したのは上記2港のほか玄界灘,むつ小川原港である
。                          


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.