港湾技研資料

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X線透過試験によるサンプリングチューブ内の土の品質評価(その2)−クラックの判定法と試料の力学的特性−

港湾技研資料 NO.0575 1987.06

執筆者石井一郎,吉田稔,堀江宏保
所属土質部 (土質調査研究室)

要旨

 サンプリングチューブ内の乱さない土試料を対象にして、
X線透過試験を実施した。これは、X線を外部より照射して
試料のX線写真を撮影し、試料内部の状態をチューブから押
し出す前に調べるものである。得られたX線写真から、採取
試料内部のクラックを中心に調べて、試料の品質について検
討した。さらに、一部の試料について一軸圧縮試験などの土
質試験を行って、クラックなどの試料内部の乱れが試験結果
に及ぼす影響について調べた。             
 その結果、X線透過試験によってクラックの有無など、試
料内部の状態を把握することができ、クラックの状態によっ
て試料の乱れを判定することができること、また、試料にク
ラックによる乱れがあった場合、その一軸圧縮強度が低下す
することなどが明らかになった。            


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