港湾技研資料

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現地観測用波浪データ演算装置の開発について

港湾技研資料 NO.0580 1987.06

執筆者佐々木弘,合田良実,小長井孝
所属水工部

要旨

 波浪観測の現場において波高計や波向計などの測定波形信
号を直接入力し、デジタル演算により有義波高や平均波向な
ど代表波諸元を即時に計算し、数値出力するオンラインデー
タ処理方式の波浪演算装置を開発した。         
 装置はマイクロプロセッサを応用したファームウェアで構
成され、波高はゼロアップクロス法により代表波諸元が、波
向は共分散法により平均波向と平均分散角が求められる。演
算結果と波形データはソフトディスクに収録され、波浪統計
、スペクトル計算等のバッチ処理を可能としている。また、
波形データに混入するノイズを取り除くための処理機能とし
て、入力波形の標準偏差値、時間微分値、ゼロクロス時間等
を判定基準としたスパイク状ノイズ等の自動検出・除去手法
が組み込まれている。                 
 現地観測および実測データを用いた試験によれば,装置の
機能および演算結果は,既往の処理方式と比較して実用上十
分な安定性,精度を有することが確認された。      


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