港湾技研資料

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斜め入射重複波による無マウンド堤前面の海底洗掘

港湾技研資料 NO.0581 1987.06

執筆者入江功,栗山善昭,浅倉弘敏,藤田誠
所属海洋水理部

要旨

 わが国の防波堤は大部分が混成堤であるが、最近では、混
成堤の建設が難しい大水深部や軟弱地盤においても防波堤を
建設する必要がでてきた。そこで、このような場所における
防波堤の形態として無マウンド堤が考えられる。     
 無マウンド堤の前面は通常堆積領域となり、洗掘に対する
危険が少ないと考えられていた。しかし、実際の防波堤のよ
うに法線に対し波が斜めから入射する場合を考えるとかなら
ずしも洗掘の危険が少ないわけではないことがわかった。 
 そこで、三次元移動床実験により無マウンド堤前面の洗掘
の特性を調べた。その結果、波の入射角が45°よりも大き
くなると、防波堤前面の腹の位置が大きく洗掘されることが
わかった。洗掘対策としては、防波堤に沿う速い流れを考慮
した工法を考える必要がある。             


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