港湾技研資料

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信頼性理論の防波堤滑動安定性への適用(その2)

港湾技研資料 NO.0582 1987.06

執筆者鈴木慎也
所属設計基準部

要旨

 防波堤の滑動の安定性を対象とし、安全性指標によって安
全性のレベルを評価するレベル2の信頼性理論を用い、滑動
の安全率1.2が与える安全性のレベルを評価した。その結
果、安全性指標の概略値としては、摩擦係数の確率分布の平
均値が0.6から0.7程度である場合、砕波領域で1.0
から2.5、重複波領域で0.5から2.0程度の範囲にあ
ると解析された。また、安全性指標を2.0確保するための
安全率の概略値は、砕波領域で1.15から1.35、重複
波領域で1.3から1.65程度であると解析された。また
、部分安全係数については、波高のそれは砕波領域で1.0
5、重複波領域で1.15から1.25、摩擦係数のそれは
おのおの0.85から0.95、0.9から1.05,水平
はろくのそれはおのおの1.05,1.3から1.4,揚圧
力のそれはおのおの1.05,1.35から1.45程度で
あると解説された。                  


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