港湾技研資料

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複断面海岸における護岸越波流量に関する模型実験

港湾技研資料 NO.0592 1987.06

執筆者高山知司,古川正美,立石義博
所属海洋水理部 (波浪研究室)

要旨

 近年においては、防災機能を十分に有しながら、なおかつ
海洋環境や海浜の利用に有利な低天端護岸の新たな工法が要
請されてきている。新たな工法として、広天端の潜堤や養浜
工が考えられている。このような工法では海底勾配が変化す
る複断面地形となる。そこで、本研究では、護岸の越波量に
着目して、海底勾配が急変する複断面地形に対して水理模型
実験を実施し、護岸越波流量の特性を調べた。その結果、複
断面地形でない状態に対する複断面地形での護岸天端高の比
を換算天端高係数と定義して、換算天端高係数を算定する経
験式を提案した。ただし、天端高の比は同一無次元越波流量
に関して求めた。さらに、複断面地形を形成する場合、どの
ような位置に設置すれば護岸天端高が低減できるかについて
も検討している。                   


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