港湾技研資料

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鋼・コンクリート合成部材での形鋼によるずれ止めの耐荷力

港湾技研資料 NO.0595 1987.09

執筆者横田弘,清宮理
所属構造部

要旨

 合成部材における形鋼によるずれ止めの力学特性を把握し
、耐荷力の設計式を求めるために、押し抜き試験を実施した
。ずれ止めに用いた形鋼は、市販の標準断面の山形鋼、みぞ
形鋼およびH形鋼を1/2に切断したT形鋼である。今回の
試験では、ずれ止めの耐荷力を決定する要因として、ずれ止
めの形状・寸法、ずれ止めの取り付け方向、コンクリート強
度およびコンクリート打設方向を取り上げた。      
 押し抜き試験の結果、ずれ止めの種類によって試験体の破
壊形式をずれ止めの破断、コンクリートのせん断破壊および
コンクリートの圧縮破壊の3種類に分類できた。また、ずれ
止めの耐荷力に関して、各形鋼間で有意な差はなかったが、
形鋼の肉厚、幅およびコンクリート圧縮強度の関数でずれ止
めの耐荷力を求めることができた。           


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