港湾技研資料

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鉄筋およびプレストレストコンクリートパイルの耐海水性(材令10年結果報告)

港湾技研資料 NO.0605 1988.03

執筆者大即信明,浜田秀則,原茂雅光
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 本研究は、コンクリート部材の耐海水性に関する研究の一
環として、規格化されかつ大量生産されているRCおよびP
Cパイルを取り上げ、それらを海洋環境に長期間暴露するこ
とにより、その長期の耐久性を把握することを目的としてい
る。本文は鹿児島港に10年間暴露したパイルの試験結果に
ついてまとめたものである。              
 主要な結論を以下に示す。              
(1)埋設鉄筋はいずれの場合も腐食していた。腐食の程度
  に及ぼす養生方法の影響は認められなかった。    
(2)パイルの曲げ耐力はいずれの場合も低下していなかっ
  た。                       
(3)暴露10年後のコンクリート中の塩化物含有量はいず
  れの場合も7〜10kg/m3と高濃度であった。  
(4)オートクレープ養生を行ったコンクリートの場合,暴
 露10年において,圧縮強度の低下が見られた。    


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