港湾技研資料

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コンクリートの各種打継目の耐海水性(材令10年結果報告)

港湾技研資料 NO.0606 1988.03

執筆者大即信明,原茂雅光,浜田秀則
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 鉄筋コンクリートにおいて、打継目は耐海水性上からの弱
点となる。                      
 本研究の目的は、打継目の鉄筋コンクリートの耐海水性に
及ぼす影響を埋設鉄筋の腐食状況および打継目面の中性化よ
り検討することである。このため、打継目を有するφ15×
30?の円柱供試体を製作し、それらを海洋環境下で暴露し
た。材令10年において、これらの供試体を用いて、埋設鉄
筋の腐食状況および打継目の中性化を試験した。     
 試験結果より得られた結論は以下の通りである。    
(1)レイタンスの除去は付着性状に関して重要である。 
(2)打継目部の中性化は他の部分に比べて非常に大きい。
(3)埋設鉄筋の腐食は感潮部において、他の陸上部,海中
   部に比較して著しい。              
(4)打継目の付着性状が良いからといって,埋設鉄筋の腐
   食が少ないとはいえない。            


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