港湾技研資料

一覧へ戻る

遠心力場における振動実験装置の開発

港湾技研資料 NO.0607 1988.03

執筆者風間基樹,稲富隆昌,大塚幸治
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 土質工学あるいは、構造工学の試験技術の一つに遠心力載
荷実験手法がある。この手法の特長は、遠心力を用いること
で実物と同じ応力状態を模型中に再現できるところにある。
従来、日本においてはこの手法はもっぱら土質工学における
静的問題にのみ適用された来た。しかし、地盤や構造物の動
的物性もその応力状態に大きく左右されるため、動的問題に
おいてもその利用価値が非常に大きい。         
 本文では、まず、模型振動実験の相似則を吟味し、遠心力
場における土−構造物−水の連成系の模型振動実験の相似則
を導いた。次に、遠心力場で動的実験を実施する場合の留意
点を検討した。最後に、以上の考察を基にして、港湾技術研
究所の遠心力載荷装置に搭載できる振動実験装置を設計製作
したので,その装置の開発過程と性能を報告した。    


一覧へ戻る

お問い合わせはkikaku@ysk.nilim.go.jpまでお願いします。

(C)Copyright 1996-2007 Nationnal Institute for Land and Infastructure Management(NILIM)
No reproduction or republication without permission.