港湾技研資料

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酒田港および鹿児島港に暴露したコンクリート梁の耐海水性(材令10年結果報告)

港湾技研資料 NO.0614 1988.06

執筆者浜田秀則,大即信明,原茂雅光
所属構造部 (材料施工研究室)

要旨

 昭和38年度より実施してきている「コンクリートの耐海
水性」に関する研究の一環として、昭和49年度、50年度
に酒田港および鹿児島港においてRCおよびPC梁の暴露を
開始した。今回、暴露10年が経過した時点でそれらの一部
を取り出し種々の試験に供した。一連の試験より以下に示す
ような結論が得られた。                
(1)RC梁、PC梁ともに暴露10年後も曲げ耐力の低下
  は認められなかった。               
(2)RC梁とPC梁で主鉄筋の防食性にその差は認められ
  ない。いずれの場合も発錆していた。        
(3)ポストテンションタイプのPC梁は、PC鋼棒はほと
  んど発錆していないが、定着具は激しく発錆していた。
(4)コンクリートの強度,弾性係数は低下していなかった
  。また,塩化物含有量は極めて高濃度であった。   
(5)酒田港暴露のPC梁およびその管理供試体に,何らか
  の骨材反応による亀甲状のひびわれが発生していた。 


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