港湾技研資料

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鋼直杭式桟橋の地震観測と動的解析

港湾技研資料 NO.0615 1988.06

執筆者稲富隆昌,高木保志,風間基樹
所属構造部 (振動研究室)

要旨

 港湾地域強震観測から得られた強震記録のうち、桟橋とそ
の背後地盤の強震記録が得られている川崎港千鳥桟橋、横浜
港山下桟橋そして名古屋港稲永桟橋の3カ所について、その
強震記録の解析と応答解析を行い、各モデルの加速度応答と
桟橋の強震記録との比較を行った。使用したモデルは、1)
1質点系非線形モデル、2)2次元FEMモデル、3)1次
元FEMモデル、4)杭−地盤バネモデルの4つである。 
 その結果、加速度波形やパワースペクトル、伝達関数の振
動数特製は強震記録のものと比較的良い対応を示した。各モ
デルは桟橋の動的解析に実用上十分な精度を持つと考えられ
、特に1次元FEMモデル、杭−地盤バネモデルの簡易なモ
デルも直杭式桟橋の動的解析に有効であることが判った。 


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