港湾技研資料

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二方向から面内引張力を受けるコンクリート板の力学特性

港湾技研資料 NO.0632 1988.12

執筆者清宮理,白崎正浩
所属構造部 構造強度研究室

要旨

 大水深域で合理的な波浪制御構造物として提案されている
二重円筒ケーソンでは、波力、土圧等の荷重により面内引張
力を受ける。面内引張を受ける鉄筋コンクリート板およびプ
レストレストコンクリート板の耐荷力やひびわれ性状等の特
性を把握するため面内力裁荷実験を実施した。面内引張力に
対する耐荷力は、BaumannとDuchonの提案式に
よって算定して良いことが実験結果から判明した。ひびわれ
方向は主応力とほぼ直交方向に生じ、ひびわれ間隔は鉄筋コ
ンクリート板で約25?、プレストレストコンクリート板で
約15?と分散して発生することがわかった。ただし、純引
張状態で一たんひびわれが入るとひびわれ幅の値は大きくな
り、ひびわれ幅を許容値内に収めることが難しいことがわか
った。                        


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