港湾技研資料

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鋼矢板セル模型の水平載荷実験−その2 動的挙動−

港湾技研資料 NO.0639 1989.03

執筆者野田節男,高橋邦夫,神田勝己,寺崎滋樹,三浦聡,水谷太作
所属構造部 地盤震動研究室

要旨

 根入れされた鋼矢板セルの動的挙動を明らかにするため、
直径50?の模型セルを用いた単体セルの共振実験および護
岸モデルの振動破壊実験を行った。鋼矢板セルの構造的な特
徴はセル殻に継手を持つことであるため、実験では継手のあ
る鋼矢板セルと継手のない鋼板セルを用い、主として継手が
当該構造物の動的挙動に及ぼす影響を検討し、以下の結果を
得た。                        
1)継手の有無は振動時のセル全体の変位・変形挙動にほと
んど影響せず、セル構想物はほぼ剛体的に挙動する。   
2)継手の有無は地盤反力の大きさに影響し、鋼矢板セルに
生じるせん断ひずみが若干大きくなるが、セルはせん断破壊
には到らない。                    
3)継手の有無は中詰慣性力の大きさに影響しない。   
4)鋼矢板セル式構造物に対する従来の地震安定検討法はか
なり安全側の結果を与え,その傾向は根入れの増加とともに
増大する。                      


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