港湾技研資料

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混成式防波堤に作用する動水圧の模型振動実験

港湾技研資料 NO.0641 1989.03

執筆者上部達生,工藤勝己,長田信
所属構造部 地震防災研究室

要旨

 混成式防波堤の模型振動実験を行い、ケーソンの鉛直壁、
マウンド斜面に作用する動水圧の数値計算手法を検討した。
アクリル板製の混成式防波堤の剛体模型に作用する動水圧の
振動実験結果と境界要素法による動水圧の算定結果が一致す
ることを確認した。この結果を踏まえて、混成式防波堤の形
状が動水圧に与える影響を境界要素法による算定法により検
討した。マウンド天端幅とマウンド天端水深との比が1.5
以上になれば、ケーソン下端の動水圧の境界要素法による数
値計算結果とWestergaardの厳密解による計算結
果との差は4%以下となった。透水性で凹凸のある割石マウ
ンド斜面に作用する動水圧を検討するための砕石マウンドの
振動実験を行った。砕石マウンド斜面に作用する動水圧の測
定値はZanger式より小さく,その比は斜面勾配1:1
.2で約0.6〜0.7,斜面勾配が1:1.5で約0.7
〜0.85であった。                 


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