本研究は、杭腐食の進行した桟橋の応力算定プログラムを
開発し、桟橋杭の補修に係る検討に資することを目的として
行ったものである。　　　　　　　　　　　　　　　　　　
　本研究により得られた主要な結論は、以下の通りである。
？変断面杭の全体座屈に対する許容圧縮応力度の算定プログ
ラムを開発し、他の便宜的な方法を検証したところ、本法よ
り１〜２割程度危険側の許容値を示す。　　　　　　　　　
？変断面杭桟橋の弾塑性解析プログラムを開発し、一様断面
杭モデルや簡易変断面杭モデルとの比較計算を行ったところ
、他モデルは算定応力に誤差が大きく、本モデルによること
が望ましい。また、杭の腐食調査が十分でないような場合に
、計算結果にどの程度の信頼性があるかを推定するための基
礎資料を示した。