港湾技研資料

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撹拌槽での水表面からの酸素溶解実験

港湾技研資料 NO.0657 1989.09

執筆者細川恭史,関根好幸,古川恵太,堀江毅
所属水工部 沿岸防災研究室

要旨

 直径35cmホ−ロ−びき水槽を用い,種々の乱れを与え
ることにより水表面からの酸素の溶解速度を測定した。乱れ
は異なる形状の回転子を水中で定速回転させたほか,振とう
子を水中で定周波数振とうさせて作り出した。水面下0握5
cmでのホットフィルム流速計による測定など乱れの測定を
行った。得られた水理量と溶解速度(酸素移動係数)とを比
較している。                     
 酸素の溶解は,回転子の回転数が大きいほどはやく,振と
う周波数が大きいほどはやい。酸素移動係数(K位)は,水
表面付近の平均流速(U),乱れ強さ(u’),エネルギ−
逸散率( )などと関係が見られた。異なる乱れであっても
K位〜 ’mとしてほぼ整理され,m=1.0であった。ま
た,流れの場に振とう乱れを加えるとKLは増大するが,流
速が大きいほど増大幅は大きくなる傾向があった。    


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