港湾技研資料

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離岸堤を備えた人工海浜の地形特性

港湾技研資料 NO.0659 1989.12

執筆者栗山善昭,加藤一正,入江功
所属水工部 (漂砂研究室)

要旨

 安定な人工海浜の設計法の確立をめざし、わが国の代表的
な5つの人工海浜、すなわち、和歌山県片男波海岸、兵庫県
須磨海岸、大分県別府海岸、新潟県粕崎海岸、および福井県
和田海岸の深浅図をもとにして、それらの平面形状、断面形
状と離岸堤の構造、配置等による効果を調べた。     
 解析の結果、?これらの人工海浜における養浜砂の離岸堤
内の残留率は75%以上でほぼ安定して維持されていること
、?こうした安定海浜においては、離岸堤長、開口幅、離岸
堤の距岸、トンボロの全長、汀線後退量などの相互の間に一
定の関係が見られると、?このような諸量の幾何学的相似性
を利用して人工海浜の平面形状の概略の設定ができること、
?離岸堤背後および同開口部の前浜勾配、および後浜高さは
既往の式により推定できることなどが明らかとなった。  


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