港湾技研資料

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大型せん断リング土槽振動実験によるレキ材の動的変形特性

港湾技研資料 NO.0663 1990.03

執筆者上部達生,長田信
所属構造部 地震防災研究室

要旨

 大型せん断リング土槽(直径190?、高さ200?)用
いた振動実験により、レキ材の動的変形特性を検討した。用
いた材料は、秋田港砂、粒度調整砕石、道路用1号砕石、釜
石産割石の4種類である。S波速度測定実験により微小ひず
み時のせん断弾性係数を求め、せん断弾性係数と減衰定数の
ひずみ依存特性はせん断リング土槽の共振実験から求めた。
本実験の結果より得られた秋田港砂のG/G0と減衰定数の
ひずみ依存曲線は、極低圧下の室内実験の結果とほぼ一致し
た。レキ材のG/G0は砂のそれと比較して、ひずみの増加
による減少傾向は大きかった。また、レキ材の減衰定数は砂
のそれより大きい値を示した。本実験のレキ材のG/G0の
ひずみ依存曲線は過去に実施されたレキ材の室内試験のG/
Goのひずみ依存曲線が分布する範囲の下眼の曲線とほぼ一
致した。                       


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