港湾技研資料

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沿岸波浪観測年報(1988)

港湾技研資料 NO.0666 1990.03

執筆者小舟浩治,亀山豊,菅原一晃,橋本典明
所属海洋水理部 (海象調査研究室)

要旨

 1970年以来、運輸省港湾局では関係機関の相互協力の
下に、日本全国の沿岸海域における波浪観測を実施してきた
。本資料は、1988年1月から12月までの1年間に全国
39地点において取得された波浪観測資料の統計解析結果お
よび高波の発生要因となった気象じょう乱を取りまとめたも
のである。                      
 1988年1年間の年間平均有義波高は、日本海中部以北
の沿岸で累年平均値より高めとなった。月平均有義波高は、
1月から2月および10月から12月にかけての日本海中部
以北の沿岸、7月における三陸以北の太平洋沿岸および9月
の太平洋沿岸で平年値より高く、逆に、8月の太平洋沿岸は
、平年値より低かった。                
 1988年に全国的な規模で高波をもたらした代表的な気
象じょう乱は,3月下旬の南岸低気圧の通過とその後の冬型
気圧配置,9月中旬の台風第18号,10月下旬の日本海低
気圧とその後の冬型気圧配置,11月下旬の二つ玉低気圧の
通過とその後の冬型気圧配置,12月中旬の日本海低気圧の
通過とその後の冬型気圧配置などが挙げられる。なお,紋別
港、相馬港、小名浜港の3地点については有義波高の最大観
測値を更新した。                   


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